平成24年春日大社献茶式

 2012年11月29日、秋も深まるここ春日大社において、煎茶献茶式が執り行われました。
 省みますれば、はや三十有余年続いてまいりましたこの御献茶ですが、可楽家元嗣に引き継がれて数年、今年も花山院宮司様、大和茶献茶講社様の見守られ中、御行列は11時に社務所を出立。修学旅行生や観光客が足をとめる参道を幣殿へ参集。

    

 献饌の儀に続き、瀬本師範の炭手前。水指に入った御神水の「浮雲の井水」が据えられて後、献茶手前が始まりました。春日大社は藤原氏の氏神。武運の神様で、その四柱は、武甕槌命(たけみかづち)、経津主神(ふつぬしのかみ)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)、比売神(ひめがみ)と申されます。丁重に淹れられた四碗は細田師範の手から御神官の手で、この四神に供えられました。
 今年は大和献茶講社の会合が同時に行われておられた様で、大勢の奈良の茶業関係者の方々がご参加されて、熱心に献茶の様子をご覧になっておりました。

    

    


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