平成24年後楽堂初煮会

 

 去る2012年1月7日、8日と恒例の後楽堂初煮会が催されました。
まだまだ寒さ厳しい初春、盛装された一門の皆様は、ここ上賀茂の後楽堂の御門を次々とくぐられました。午前10時、広間に揃われた一門の前に御家元、家元嗣がそれぞれ床の間を背に座られました。まず、総師範・大塚清楽先生の御発声で開会。それから御家元・家元嗣のご挨拶をいただきました。御家元からは「皆様おめでとうございます。今年は龍の歳。私の干支でもあります。体力的には段々辛いものもありますが、お茶会等は家元嗣がいろいろ助けてくれることもあり、煎茶の研究をさらに深めていけたらと思っております」。また家元嗣には「昨年は国民文化祭をはじめ、行事の多い年となりました。今年もいろいろな行事がひかえております。皆様のご協力のさらなることをお願いいたします」のご挨拶をいただきました。

    

 式後は、一旦お待ち合いに一同退出のあと、あらたまった広間で御家元の後見で家元嗣のお手前を頂戴します。一席25人分を、多面盆扱いで一度にいれられるお手前を拝見し、今年も一年が始まったことを各々が感じ入る時。ご来賓も一席目から同席され、御家元とのそれぞれのお話しがはずみます。各席、ご来賓が違いますので、それぞれの席はそれぞれお話しも変わり、趣もおのずと変わりますが、変わらないのは本格手前の美味しさ。家元嗣関係のご来賓も増えてこられ、また新しい小川流の結びつきが展開していきます。

    

    

 お待ち合いでは、次々来られるご来賓が、投扇競を楽しまれたり、揮毫席で一句たしなまれたり。一階の中国の間では、今年も競茶席がもたれ、満点の方が出ると大いに盛り上がっていました。新館の小餞席では家元夫人にご挨拶し、お酌いただく美味しいお酒を賞味、菊乃井の御膳を堪能いたしました。

    

  また、今年は昨年の東日本大震災に鑑み、ホテルでの新年宴会は見送ることになりました。
 夕方には竹のろうそくにも灯が入り、たそがれの中、お客様方をお見送りいたしました。 

    

 


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