銀杏の黄葉も輝く2011年11月29日、大和献茶講社主催の献茶式が執り行われ、可楽家元嗣が献茶手前をご奉仕されました。
11時に社務所を出立された献茶式の御一行は、白衣の御神官方、花山院宮司様に続き、可楽家元嗣、瀬本章楽師範、細田徳楽師範、そして大和茶の講社の方々が弊殿にむかわれました。小川流門人一同は直会殿で大和茶の関係者とともに式典を見守りました。
この季節の割りに暖かい日和の中、祝詞の奏上。祓い、献饌の儀へ。厳かに数々のお供えが神官方の手で運ばれていきます。
献茶式では、まず境内神殿奥より浮雲の井水が運ばれて、瀬本師範の炭手前。
ほどよく湯気も立ちのぼり、いよいよ可楽家元嗣のお手前。参詣客の途絶え一瞬、茶則の音が斎庭に響き、白の茶瓶より茶叶が四碗にしたたり落ちました。さらに春日盆上の四碗は細田師範の手を経て御神官の手で御神饌とともに供えられました。
各関係者による玉串奉天の後は、巫女さんによる神楽「皇(すめ)神(がみ)」がしめやかに舞い納められ、無事献茶式は終了しました。
この後、場所を会館に移して、講社の方々とともに可楽家元嗣、小川流関係者も直会に参加いたしました。