瀬本章楽社中 仁張紗楽
2011年10月29日、お煎茶の里として知られる京都府南山城村大河原にある故黒川紀章氏設計のやまなみホールに於いて、国民文化祭の一環として可楽家元嗣主催によるお茶会が開かれました。瀬本先生がお席を持たれる事になり、ただお稽古を続けているだけの器量不足の私もお手前をさせて頂くことになりました。
大河原の自然の背景に家元嗣が小川流煎茶の説明を流れるようになさり村長さんを始め役員の皆様も聞き入っていらっしゃる中、一煎目の配茶。ドキドキしながらその感想を待っていると「煎茶のいい香りがします。」と言って下さった時はホッとしました。
二煎目、(お湯の量が少なかった?)不安は的中、戻り四碗目から厳しくなったその時「お茶は最後の一滴まで絞り切ります。」と家元嗣のお言葉、またまた救われました。二煎目のお味の評価は?「煎茶の苦味が程よくでていますね。」(ナイスホロー)と思わず心の中で叫んでしまいました。今回の茶葉は小川流のお茶と南山城村の融合茶。残念ながら私は味わうことが出来ませんでしたが、お客様は満足して下さっていたように見えました。
水屋の先生方、お菓子の準備の方、お運びさん、燐とした空気の中で多くの方々に支えられてお茶会は成り立つ事を実感した一日でした。
細田先生を始め社中の皆様には、前日から細やかなお心遣いとご指導を賜り有難うございました。
瀬本先生のご指導のお陰でこのような身に余る大役を無事終える事が出来ました。深く感謝申し上げます。