燕喜館茶会に際して

新潟教室 岸 容子

 2011年10月21日、新潟市白山公園内燕喜館にて秋の茶会が開催されました。新潟も秋が日ごとに深まって参りました頃で、澄み切った空の下、本当に麗らかな一日でございました。
 平日の茶会でしたので、多くのお客様がおいで下さるかと心配もありましたが、お天気も後押ししてくれた為か、毎席賑々しく和やかなお席となりました。
 私は小川流に入門いたしましてまだ日も浅く、お茶会のお手伝いも数えるほどの初級者でございますが、この度は、先生方のお計らいでお運びのお手伝いをさせていただきました。お菓子の運び方、お茶の出し方、ご挨拶の仕方、お部屋の歩き方…。
繰り返しお稽古で練習してきたにも関わらず、本番では不安と緊張を同時に味わうこととなりました。
 しかし多くのお客様へ「美味しいお茶を、良い気持ちで召し上がって頂きたい」という一心で、一生懸命努めさせて頂きました。先生方のお手前と同様に、お運びの所作一つ一つもお客様へのおもてなしに繋がっているのだと思うと、尚一層身が引き締まる思いがいたしました。
 今回のお茶会のお手伝いをさせて頂きまして、丹念に絞り出された数滴のお茶には、お手前をされた先生方はもちろんのこと、そこへ携わっている皆のおもてなしの想いが込められているのだと、お勉強させて頂きました。
 


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