横浜教室 小池和楽
秋の気配を思わせる2011年9月25日、平安神宮にて茶会が催されました。
小川流の今年の御席は、緑豊かな御苑の中の茶室・澄心亭で、東京・横浜の門下生が、棚一文字玉露手前でご奉仕させていただきました。
お水屋を務めて下さる御家元の奥様はじめ、京都の諸先生方のお力添えをいただき、床飾りを目に刻む余裕もないまま、粗相のない事だけを念じお茶会に臨みました。一席25名を、九席という盛況なお茶会でした。
私達同様、緊張の面持ちのお客様も玉の滴をお口に含みますと、魔法にでもかけられたように柔らかな表情になり、「美味しい」「美味しい」とお褒めの声をかけてくださいました。
可楽家元嗣や御家元の奥様から「皆、落ち着いて臨み、お水屋での態度も良かった。」とお褒めのお言葉を頂戴しました。極度の緊張でおしゃべりをする余裕さえなかったのだと思いますが、自分の役割を各々が把握し、円滑に出来ましたのも、2009年、2010年と明治神宮でのお茶会を経験した事が大きかったのではないでしょうか。全員が、それぞれの場で自分の務めを真心込めて果たすことができたと存じます。京都の諸先生方よりお褒めのお言葉を頂戴できましたのも、上田明楽先生のご指導のお陰と心から感謝申し上げます。
由緒ある平安神宮煎茶祭の茶会でお手前をさせていただき、京都の諸先輩とも交流を持つことが出来ました。このような勉強の機会をお与えて下さいました御家元ならびに可楽家元嗣に深くお礼申しあげます。