初稽古と新年会

横浜教室 藤井江楽

 新春の清々しい陽光の中、1月16日、東京元赤坂の明治記念館において東京・横浜支部の初稽古ならびに新年会が催されました。 毎年、場所を変え、そのつど趣向をこらしたこの会も、今年で十一回目となります。各教室の皆様とお顔を合わせ、お話させていただくたびに、こうして集うことができたことへの感謝の気持ちを強く思うものです。

    

 さて、初稽古は壇上に設けられた立礼席での「月華煎茶手前」。
御家元ならびに可楽家元嗣にご指導いただきながら、緊張感の中にも時々笑みがもれる和やかな雰囲気のなかで行われました。御家元からは、お手前の所作や手順にはそれぞれの道理があり、ひとつの所作がきちんと出来ると、必然的に次の動作につながっていき、全体として機能的で美しいお手前になる、というお話がありました。お手前のひとつひとつを頭で考え、身体で表現する所作がいかに自分自身の一部として成り得るか、日頃の精進が何よりも大事だと改めて思いました。
 可楽家元嗣より、今後、全国の支部の間での交流の機会が増えるようご検討中と伺い、卯年の2011年が小川流煎茶にとりまして、一層の飛躍の年となりますよう願うものです。
 美しい懐石料理に舌鼓を打ちつつ、毎年恒例のプレゼント交換、各々の皆様の一言を伺いながら、たくさんの刺激をいただきました。楽しい時の流れは早く、盛会のうちにお開きとなりました。
 今年一年、小川流煎茶を通してそれぞれ実り多い日々としていきたいものです。    


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