「草野本家」重要文化財指定記念煎茶会

後楽堂直門 木本 富楽

   

 2010年10月16日、爽やかな秋晴の中、九州日田市の県内最古の大型商家「草野本家」に於いて重要文化財指定一周年を記念しての煎茶会が開かれました。この茶会は二十代当主の草野義輔さんの発案により行われたもので、1914年(大正3年)の煎茶会の様子が描かれた「煎茶会絵巻」を基に96年ぶりに再現されました。

    

 最初に、御家元と名古屋工業大学大学院の麓和善教授による「草野家住宅と煎茶文化」についての講演会が行われました。
 控え室には、青木木米、仁阿弥道八、尾形周平、三浦竹泉等の煎茶器が展示され、「隠宅の間」には現存している道具類で煎茶会の様子を再現されていました。
 新座敷でのお茶席でも、床や違い棚も当時の様子を再現され、お道具も当時の物を使わせて頂いての「器局玉露手前」でのお持て成しで広瀬勝貞大分県知事、佐藤陽一日田市長を始め約80人の方々をお客様にお迎えして、茶席と茶席から眺めるお庭との一体感の中で小川流の茶味を堪能して頂けた事と思います。

    

 茶席を終えた後での僅かな時間でしたが、豆田町商店街を散策した折に、足を踏み入れた店々で「先程は美味しいお茶を…」と嬉しいお声をかけて頂き恐縮しつつ草野家を後に致しました。

    

 京都から博多へ、博多から日田へと長い電車での旅も又心地よく、今回記念すべき会に随行させて頂き、貴重な経験をさせて頂きました事に心より感謝申し上げます。

    


 

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