第60回寝屋川市民文化祭

前田要楽社中 神崎 あつ子

 2010年11月6日土曜日、市文化祭の最終日に、寝屋川市総合センター茶室にて、前田要楽先生の小川流煎茶席が設けられました。
お席は立礼席にて煎茶手前、お床の軸は天竜寺関牧翁の書「虚心風吾来」、花器は備前、お花はスズラン木の照葉・老弥柿。深まりゆく秋の野山の風情が漂う中、三百名のお客様をお迎えしました。
 社中一同、「美味しいお茶を」念じ、真心をこめて手前をさせて頂きました。「お煎茶は始めてで・・・」と緊張な面持ちで座られた方も、一煎目を口にされた瞬間、顔がほころび思わず「美味しい」と感嘆の声を発せられ、お隣の方と顔を見合わせて笑顔を交わされました。一煎目、二煎目、お白湯と挨拶を交わす度に、ますます優しい幸せなお顔になり、心が通っていくのを感じました。
 一期一会の精神を胸に忙しい一日ではありましたが、多くの幸せなお顔に会え、とてもさわやかな一日でした。貴重な体験をさせて頂けました事に、心より感謝申し上げます。


 


TOP||小川流煎茶教室案内