平成22年 春日大社献茶式

    

 秋も終盤に入った2010年11月30日、春日大社にて大和献茶講社による煎茶献茶式が行われ、可楽家元嗣が献茶奉仕を務められました。午前11時、神官方の先導のもと、社務所を出立。献茶の御行列は春日灯籠の並ぶ回廊を横に見て門を入り弊殿の中、各々着座されました。今年は、大和茶関係者の会合にひき続いて行われ、大勢の献茶講社の皆々様が直会殿に着座、小川流関係者は幣殿前、御手前座後方より拝見することとなりました。
 祝詞奏上、祓い、御神饌の献饌の儀。平安時代から継承されている大きな高杯に、土器に盛られた山海の供物が幾つも何人もの神官方の手をへて、りんごの庭に供えられました。

    

 さらに社殿奥で汲まれた「浮雲」の井水が水指に入れられて手前座脇へ運ばれて来ます。瀬本章楽師範が手前座に進まれ、炭手前。このあと、手前座を替わられて可楽家元嗣がご奉仕。一礼の後、本格手前による献茶手前を執行。渾身の甘露は春日盆にのせられ、可楽家元嗣から細田徳楽師範へ。そして御神官の手で御神饌横に供えられました。
 この後、可楽家元嗣、権宮司様、献茶講社の方々による玉串が奉奠され、巫女さんによる神楽奉納。撤饌の儀をへて、式は無事終了致しました。
 式後、新しく建った会館で直会があり、献茶講社の皆様と共に歓談の時がもたれました。


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