平成22年煎茶を楽しむ会(東京・横浜支部)

昭和女子大オープンカレッジ 太田真由美

 2010年10月11日体育の日。明治神宮御苑の隔雲亭にて、「煎茶を楽しむ会」が催されました。抜けるような青空の下、緑深き御苑の中に佇むお茶室に、多くのお客様が足をお運びくださいました。
 お席は、茶室にて本格手前、立礼の間にて棚一文字玉露手前の二席が設けられました。茶室の床には、頼山陽の五絶二行の書がかけられ、立礼の間は、江馬細香による笹の描かれたお軸に、脇床には瓢や栗などの秋の風情豊かな果物飾り。また、染付でそろえられたお道具の数々は、秋空のように清々しい印象で、お客様も興味深くご覧になっておられました。

     
 

     

 緊張感漂う中お手前が始まり、一煎目を差し上げますと、皆様茶味を確かめるように、じっくりと味わっていらっしゃるご様子でした。お客様のお一人がおっしゃった「美味しい」の一言で場が一気に和み、その後は穏やかな雰囲気の中、皆様それぞれに楽しんでいただけたように思いました。
 会に向けて、上田先生のご指導のもと、門下生一同が心を合わせ、準備を進めて参りました。舞台裏である水屋の中では、熱気で蒸し風呂のようでしたが、皆汗をかきながらも、お客様に美味しく召し上がっていただくためにと、一丸となって務めることができました。

     
 

 参席した友人からの手紙を紹介させていただきます。
「先日のお茶会は大勢のお客様がいらして華やかなとても良い会でございました。初めての私にもわかるようにご説明も行き届いていてとてもお勉強になりました。そしてなによりお茶のおいしさ、忘れられません」
このように喜んでいただけたことは大変嬉しく、有り難く、感謝の思いでいっぱいになりました。
 お忙しい中、京都からお越し下さった御家元、可楽家元嗣には労いと励ましのお言葉を頂戴し、誠にありがとうございました。
この会のためにご尽力下さった上田先生に厚く御礼申し上げますとともに、足をお運び下さったお客様皆様に、心より感謝申し上げたいと存じます。
お一人でも多くの方に、煎茶道に触れていただけましたこと、これにまさる喜びはございません。



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