新潟教室 新保 智楽
新潟市民芸術文化会館において、2010年9月18日から22日までの5日間にわたり、茶会が開かれました。その4日目の9月21日、小川流煎茶席が能楽堂楽屋の和室で設けられました。
床の間の軸は平福百穂の「秋草」、香炉は横田孝光作・象牙の「玉菊」で、花器は五代六兵衛「大禮磁霊芝文」の花入に芙蓉の花を主に季節に相応しい花が活けられました。
茶席は「三清棚一文字玉露手前」で、席入り中程に私はお手前をさせて頂きました。新潟教室で御家元よりその都度ご指導頂いております、茶葉の分量、適温の湯を適量茶瓶に投じる。一生懸命心をこめてと思う私の手前の流れの中で、うまく美味しい茶味を引き出せたでしょうか。今日、このお席に入って下さったお客様に、小川流のお茶を通じて人を大切にするお持て成しの心を伝えることが出来たでしょうか。
茶会の緊張感の中にも、穏やかで平和な時が流れている喜びを身近に感じさせて頂いた一日でした。